Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

「経堂の家」



すっかり更新速度が落ちてしまっていますが、皆様いかがおすごしでしょうか()
先日、大塚さん設計の住宅のオープンハウスへ行ってきました。

「パパ、こんな窓が多いお家に僕も住みたい。」
外観を撮影しているときに通りがかった家族連れの子供のせりふ。ぼくが撮影していたことで、気になったのかもしれませんが、たしかに窓は多く、しかも大きさや位置がランダムのように見えます。よく見るとはめ殺しと引き違いの形式の違う建具を使い分けてもいます。もしかしたら散漫な印象を持つ人もいるかもしれませんが、中に入ってその空間に立てば、ここらへんにこんな窓が欲しいな、っていう気分はわかるので、実はそれほど違和感はありません。角地だし。たまたま話をした建築家の方(大塚さんの知人)は「ぼくらのはゆるいからねー」とおっしゃっていましたが、細部の納め方等はゆるいどころかきちんとしていて全体の印象を引き締めています。

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層構造で吹き抜けの階段が縦につないでいます。最上階は個室がありますが、1階、2階は間仕切りはありません。23階は吹き抜けを介して空間を連続させています。2階をリビングダイニング、13階を個室として使用するようです。

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2階をRC3階を木造としていて、外観をみるとそのテクスチャの違いがわかります。RC部分は断熱のために光を反射する塗装を施しているとのこと。窓にはまだブラインドもカーテンもありませんが、使われ始めたら住む人が好きなカーテンやブラインドを下げて印象がまた変わることと思います。季節や気分で装いを変えることができるのが楽しそうです。また、接している緑道には桜の木が立っているので、桜の季節は中から花を見ることができるし、バルコ二ーもしつらえられています。住むことが楽しいだろうな、そんな住宅でした。

公開するFlashVRは全部で5点。左上のボタンで切り替えることができますが、画像上にホットスポットを埋めているのでそれをクリックしても画面を切り替えることができるようになっています。
カーソルがホットスポット上にくるとカーソルの形が変わってテキストが表示され、クリックすると画面が切り変わります。

「経堂の家」(設計:大塚聡アトリエ、20091010日撮影)FlashVRで見る

撮影した日、オープンハウスは午後からでしたので、人が来ない午前中に撮影したのですが、晴れるはずだったのに雲が多く、外観は見ての通り、特に強調しているわけではないのに、どんよりしてしまいました。インテリアを撮影する場合は曇っている方が内外の明暗差が小さく、空間表現としてはさわやかではないけどわかりやすいものにはなります。午後は晴れてきたので、2階のリビングだけ、人がいたのですが撮影させてもらいました。人がいても撮影していいよ、と言われるのですが、後処理が大変なんです。人がいた方がスケールがわかるので人を入れたい気分もあるのですが、なかなか難しいです。

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