Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

荒川の土手


 前回の記事について、「東京とは思えない清々しさ」というコメントをいただいた返事として、東京と言っても川の対岸は埼玉だし、ちょっとはずれているのですよ、とコメントを返そうと思っていたら、ふと思い出したことがあります。
 割と最近のことなのですが、たまたま行きつけの
飲み屋で小津安二郎の「お早う」という映画のビデオを見たのですが、その舞台となっている風景がちょうど荒川の土手の風景と雰囲気がよく似ておりました。検索して調べると、小津の「東京物語」も荒川沿いの堀切辺りが舞台になっているらしいので、これもある意味、東京らしい風景と言えないこともないのかもしれません。
 そんなわけで、前回のVRは二つの水門がテーマでしたが、同じ日に撮った土手の上で見るVRも公開することにしました。前回は水門二つのセットのテーマと考えたことと、遠景のVRがちょっと間延びしてるかも、なんて余計なことを考えてしまって、撮影したもののそのままにしてあったのですが、土手の近くまで建物が隣接している感じがそう言えばちょっと小津映画の舞台っぽい感じがしないでもない?のではないかと。(ちょっとこじつけかな?) どうせなら土手下から見上げるVRもいつか撮ってみたいな。

荒川の土手の上で見るQTVR


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