Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

大塚邸



 
大塚さんからあるウエブマガジンで自邸が取材されることになって浅川さんが撮影に来るから見にきませんかとお誘いを受けまして行って参りました。ぼくは茅野市民館の竣工写真で浅川さんにお世話になっていたのですが、大塚さんと浅川さんが交流があるとは知らず、偶然そんなつながりがあることを知って、そのうちみんなで飲みましょうと話していたのが実現しました。

 早めに行って撮影の様子等も見たかったのですが用事を済ませてから着いたときにはもうすっかりみんな宴会モード。人生の楽しみが飲んだり食べたりすることだと思っている人たちばかりが集まった楽しい宴会でした。おかげで中座して撮影する気には全くならなくて、もうすぐ日が暮れるという時間に浅川さんが引き上げてからようやく撮影したのが今回のパノラマ。なので、もしかしたら写真にほろ酔い気分があるかもしれません。あるいは午前中に浅川さんが撮影したときはその場の雰囲気にもすこし緊張感があったと想像するのですが、宴会後に大塚さんの親戚の子供たちがやってきたこともあってちょっと散らかったりすこし気が緩んだ団欒モードの雰囲気かもしれません。
 建築が紹介されるときはほとんど竣工直後の写真が使われることがほとんどで、実際にどのように使われているかを紹介していることがあまりないので、このように使われている様子、しかも個人住宅を撮影公開させていただけるというのは本当にありがたいことです。

 この住宅は地下1階、地上2階+小屋裏の4層の床で構成されていて、中央の階段でこの床をつなぎながら平面的にもゆるやかに仕切っている。間仕切り壁はほとんどなくてトイレ以外には扉もない。床さえあればあとは自由に使おうという考え方だと思われます。間仕切り壁がないということは空調がしにくいということでもありますが、この日は夕方になって窓を開けて風が通り抜けるようになるといい感じに涼しくなりました。
 
 大塚さんは建築学科の中でも歴史研というちょっとマニアックな研究室の出身であり新宿梁山泊という劇団の座付き舞台美術家でもあり、坊主集めをはじめとして、版画、写真、ポスターなどを集めるコレクターでもある人なんですが、よくまあこんなに、というコレクションがところ狭しと置かれています。

大塚邸をパノラマ(QuickTimeVR)で見る

1階玄関
地階
2階



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