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「YEBI大王」新宿梁山泊

  新宿梁山泊YEBI大王」BankArtStudio NYKで上演するというので撮影させてもらってきました。NYKは昨年末に唐ゼミが上演した場所です。「ガラスの少尉」を見た金守珍さんが、柱が神殿みたいで面白い、と言って上演が決まったとのことでした。もともと世界各地で上演されている演目なので港町横浜で上演されるというのも似合っていたのではないでしょうか。 さて、柱が林立する空間をどのように設えるか、唐ゼミの使い方と比較してどうか、が興味の的でしたが、結果として、唐ゼミとは舞台の向きを90度変えた方向で配置されていました。唐ゼミのときは倉庫を入って奥に舞台、手前に客席でしたが、梁山泊の場合は左手に舞台、右手に客席という配置。6メートルスパンの柱がプロセニアムのように立っていて、ある意味、邪魔なんですが存在感があるので違和感を感じるようなことはありませんでした。この方向だと舞台脇を大きく確保できるメリットもあり、その脇スペースにはバンドが配置されていました。また殺陣が激しいのでワイドが必要だったとも考えられます。逆に客席の奥行きは浅くならざるを得ないわけですが、ワイドがあって観客と役者の距離が非常に近く緊張感や一体感があるので、この点は全く問題ではありませんでした。強いていえばダイナミックな演目なのでもうちょっと客席規模が大きい方がより良かったかもしれませんが、良くも悪くも柱に規定されてしまうので仕方がありません。倉庫が空の状態を知っているからついそんなことを考えてしまいますが。 

◆  「YEBI大王」  新宿梁山泊  横浜馬車道 BankArt Studio NYK  撮影2009330 写真をクリックするとQuickTimeVRパノラマが開くようになっています。  見るためにはAppleのQuickTimeが必要です。  画像上でクリックドラッグすると見る方向を変えられます。  また、sift,control keyで拡大縮小ができます。      

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