Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

HDR合成用素材の画像調整について



 これまで、RAWデータをそのままPhotomatixでBatch処理してきたのですが、先日、いつも拝見しているブログの記事で
興味深い記述があったので早速試してみた。

 RAWを現像せずに、そのままHDR合成からトーンマッピングまでBatch処理していたのには一応理由がある。ひとつは現像が面倒だからという消極的な理由だけど、他には現像すると扱う個別のファイルサイズが増大する、HDRのための現像の方針が思いつかない、どうせ後処理でダイナミックな調整をするのだから、などの理由が挙げられる。ちなみにどうしてRAWで撮影しているのかは、その方が調整に対して粘りが効きそうだから、という感じがすることと、一応適正辺りで撮影されたものの可能性も確認したいからである。実際にはLDRで仕上げることは今となっては全くないのだけど。
 さて先の記述ですが、「コントラスト弱め、シャープ強め」というもの。これにはちょっと驚かされた。どうせ合成用なのだから素材にメリハリが効いている必要はなく、むしろ階調を失わない程度にコントラストが弱い方が合成後のバランスが良い、ということなのだろうか。
 結果的にはコントラストを弱くしすぎると逆効果であることがわかったのと、シャープについては効果がかなり実感できた。とくにシャープについてはこれまでのsigma8mmに対するやや眠たいという印象がかなり挽回された。こんなことならもっと早く気づきたかったよ・・まだ最適設定は見えないのだけど、今後の方針が見えてきた気がする。

 というわけで、今回のパノラマ。前回に引き続いて
劇団唐ゼミ☆の青テントですが、今回は内観を二つ。画像調整であれこれ試していることで、やはり表現が微妙に異なっていますが、何卒ご了承ください。


劇団唐ゼミ☆の青テントをQuickTimeVRで見る
テント中央
箱に頭を突っ込んで作業する男


 三色テントの撮影でひとつ後悔していることがある。それは地面に座ったときの低い視線で撮影したものがこの箱・・男のものしかなかったということ。考えていなかったわけでは決してないのだけど、結果としてこれしか撮影してないことになってしまった。どうしてなんだろうな・・・




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