Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

新Sigma8mmFisheye+Manfrotto682B+Sticher Unlimited


 じつは前回の夜景と今回の建設現場は最近新しく発売されたSigma8mmFisheyeを使用してつくったQTVRです。(今回のはHDR合成していないLDRです)
どうしても手っ取り早く撮ってすぐに移動したい状況というのもあるので、撮影枚数が少なくて済むレンズとして以前から欲しかったのですが、VRをオーサリングするソフトのSticherが魚眼レンズ対応した事もあり、思い切って入手しました。
 撮影枚数は基本的に水平4枚+上下1枚ずつの計6枚ですが、被写体の状況によっては上下は不要で、前回の夜景については水平4枚のみ、今回のは水平4枚+上1枚の計5枚でつくっています。対角魚眼のNikon10.5では最低8枚撮る必要があるわけですから、4〜6枚でできれば非常に助かります。

 VRステッチはSticher UnlimitedでフルオートステッチしてEquirectangularをjpeg出力、CubicConverterで取り込んで三脚の写っている底面を一度取り出してPhotoshopで三脚を消した後、再取り込みしています。今回については三脚の写っている底面以外の修正は全くしていません。
被写体に人間がたくさんいるような場合、ノーダルポイントなど撮影時の精度が甘くてステッチずれがあるような場合は、Sticherでステンシルを使ってマスキングするか、PSD形式で出力してマスキングしてレタッチする必要がありますが、今のところSticher Unlimitedによる魚眼ステッチについてはレタッチがほとんど必要ないほどの快適な使用感となっています。

 前回、今回とも撮影は三脚を使用していますが、Manfrotto682Bという一脚も入手していくつか撮影していて、当初は精度が甘くなることでステッチが大変なのではないかと心配だったのですが、思いのほか精度良く撮影できる事がわかったので、今後はこの組合せによるVRも増えるかもしれません。HDR合成のために、一脚でオートブラケット撮影したときのブレがどの程度あるのかはまだ試していませんし、マルチロウ撮影と解像度比較した場合の差がどの程度かもまだ把握していませんが、それほど心配することはないかもしれません。もっともマルチロウによるVRの質をもっと向上させてSigma8mm魚眼との差別化を考える必要があるかもしれませんが。

某音楽大学・小ホールの建設現場のQuickTimeVRを見る

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