Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

「愛の乞食」劇団唐ゼミ☆



劇団唐ゼミ★
「愛の乞食」の劇空間をパノラマVRで紹介いたします。

黄金町〜日の出町エリアには『アートによるまちづくり』というテーマでつくられたNPO組織によって運営されているスペースがいくつかあって、そのうちのAスタジオHINODEというスペースで公演は行われました。

小さい空間でやりたい、若手を鍛えたい、たぶんそういう意図があったと思いますが、規模が小さい事による高密度感があり、狭い空間の中に役者も観客も閉じ込められている状況は一種の極限状況を生み大空間とはまた異なる体験でした。

ちなみにこのスペース、元はオウム真理教が使用していたスペースとのこと。開演前の口上で演出の中野さんがそのことについて言及することで、ここがちょっとヤバいところであるという空気を作り、クライマックスへ至る部分で警官が外から乱入してくるという演出に一種の強度を与えていたと思います。また、テントでは常に膜一枚で柔らかく外と接しているのと異なり、厚い壁で仕切られた空間で街と接しているということがより一層の閉塞感というか、拉致されてしまったような感じを作ってたと思います。実際、中では大きな音量なのに外ではほとんどそれが聞こえませんでした。

外観を撮影しているパノラマ
VRでは警官役3人とお縄になった男一人が外で待機していますが、テント公演だとそれほど違和感のない状況も、路地が舞台裏と化しているのは何とも言えない逆転現象に見えて面白いです。

写真をクリックするとパノラマVR(FlashVR)が開きます










さて、劇団唐ゼミ、今週末からなにやらまた妖しいイベントをするらしい。
唐ゼミ☆チュニック「したぎと中世〜わたしは驢馬になって下着をうりにゆきたい〜」
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