Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

VR現場日記/2007年8月31日(金曜日)


 この空間の壁は3つの要素、RC構造壁、音響反射壁、仕上壁で構成されます。今回のVRではそのうちの構造壁に音響反射壁を取付けた状態(2F)と、さらに仕上用の下地を取付けた状態(1F)を見ることができます。音響反射壁は音が特定の点に集中しないように壁を山谷上に折っているもので、その谷の部分には天井までの空調ダクトが取付けられます。

礼拝堂1階バルコニー下をQTVRで見る
礼拝堂2階バルコニーをQTVRで見る

 今回のQTVRは、いつものsigma8mmではなくnikon10.5を使用しました。nikon10.5はVR化のための必要撮影枚数が最低でも8カット必要でHDR合成をする場合は24枚あるいは48枚と、非常に多くなってしまうので、これまで現場では使わなかったのですが、解像感など、ディテール描写をこれまでのsigma8mmと比べてみたいと思って使ってみました。Eqirectangle imageも8000×4000と、いつも(W6000〜W7000)より大きめにしているせいもありますが、sigmaではシャープをかけないとやや眠いのが、nikonの場合はディテール描写で無理がない感じです。手間をかけた分、描写が良くなることがわかりましたが、いつもいつもそんな手間をかけてはいられないのがつらいところです。


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