もみあげ席とは

Concert Hall,Hall,Theatre客席

上のパノラマは北上市文化交流センターさくらホール

もみあげ席という呼称の起源は不明だが古くからあり、下記の有楽町読売ホールは1957年開館である。厳密な意味で定義は不明だが、1階の中央部分は緩い勾配として、サイドを1階から2階へと続く段床客席としたときのそのサイドの客席がもみあげ席と呼ばれている。特徴としては、ホールからホワイエに出ることなくホール内で2階バルコニー席へ移動できる点であろうか。このことで通常のバルコニー席よりも客席全体の空間の一体感が強いと言えるかもしれない。また、サイドバルコニー形式よりもサイトラインが良い。ちなみに片側にしか、もみあげ席がないホール事例としては豊岡市民会館がそうである。

もみあげ席の事例

有楽町読売ホール
米子市公会堂
熊本県立劇場 演劇ホール
豊岡市民会館
一宮市民会館
北上市文化交流センター さくらホール
厚木市文化会館
藍住町総合文化ホール
河内長野市ラブリーホール
海外
オリビエ劇場(イギリス・ロンドン)

ちなみに海外では「非対称の客席空間」で取り上げたホールの中でアアルト劇場以外が全て片側のもみあげ形式である。


引き続き加筆修正予定