Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

謹賀新年


 あけましておめでとうございます

 今年、最初の記事は
The World Wide Panoramaのイベント「Best of 2006」の紹介です。世界中から322の作品がエントリーされました。特にテーマなどの制約もなく、自分が気に入ったもので参加すればよいという、参加する側からすると気楽なはずのイベントなのですが、 個人的には「Best of 2006」というテーマは苦労しました。ベストって言われてもなあ・・それぞれ撮りたいものを撮っているし、迷ったあげく、結局、年末のクリスマスイルミネーションが絵として派手だという理由でピックアップしました。去年、初参加した「Best of 2005」のときはパノラマをはじめたばかりで、これしかないという状況でしたが、その時と比べるとえらい違いです。

 さて、
日本人の参加は計16作品(そのうちひとつは撮影地が海外)です。みなさん完成度が高く、また、個性的、特徴的な作品も多く、人気投票をして国別でカウントしたらかなり上位にいけるのではないかと思うくらいレベルが高いような気がします。是非、全作品ご覧戴きたいですね。ちなみに国別の参加数を数えてみたのですが、アメリカ55、カナダ23、ヨーロッパではドイツ28、が多い国ですが、フランス13、イギリス17、イタリア10、オランダ12、スペイン10、・・ですから、16作品というのは決して少ない数ではないのですね。

◆以下気になった作品◆

「Nostalgia」by Boštjan Burger
 特に派手な絵作りをしているわけではないのに、妙に気になる作品、タイトルのノスタルジアもいい感じです。あまり関係ない話ですが(笑)、タルコフスキーという映画監督の作品で「ノスタルジア」というのがあって、ぼくはこれがすごく好きなのですが、たぶんこの映画にインスパイアされたと思われるデビッド・シルビアンの「ノスタルジア」も大好きで、こういうことを思い出すのも一種のノスタルジアですかね。

「Tom's Room, Ridge Farm」 by Jonathan Greet
 お気に入りグッズにかこまれた部屋。その昔、ジミーペイジのポスターやお気に入りのレコードジャケットを飾っていたことを思い出しました。

「Under 'The Bean'」 by Tom Lassiter
 ランドスケープアートとかパブリックアートって、今ひとつよくわからないことが多いのですが、これはおもしろいです。一種のインタラクティブアートになっていて、みんながこれで遊べるってことがおもしろいと思います。外観も見てみたいですね。

「St. Joseph's Le Havre」 by John Law
 教会は被写体としてよくあるし、最近始めた現場VR日記で取り上げている建物が教会なので、すぐに反応してしまうテーマなのですが、シンプルで力強いデザインに魅かれました。

「Dam Square」 by  Jook Leung

 最初は何で気になったのかよくわからなかったのですが、広場で自転車が散らかっていて、なんかいいかげんな状況のなかで記念撮影していて、やっぱりよくわからない(笑)
不思議なユーモアを感じてしまいました。


「The First Nicolo's (My Brother) Panoram」 by Chiara Masiero Sgrinzatto
 建物が気になったのだけど、弟が初めて撮ったVRってことで参加した作品とのこと。テーマがないおかげで、こうした作品がエントリーされるところが、今回のイベントの良い所ですね。

 前回と異なり、選んだ数が少ないのですが、テーマがない分、全体の印象が散漫な感じもしたりして、厳選したような結果的になってしまいましたが、その分、
日本からの参加作品を楽しんでいただきたいと思います。

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