Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

Google Earthでパノラマ写真を見る


 Google Earthで3Dモデルが導入されたときにすぐに考えたのは、景観シミュレーションに使えるのではないか、ということでした。ところが、使ってみてすぐに分かったのですが、地上レベルまで視点を下げることができない、これでは、道路を歩いて見回すということに使えないのです。見せすぎることに対しての支障があって、こうした制限をかけているのではないか、あるいは、変化する地上レベルを反映したデータにすることが難しい、あるいは俯瞰写真を斜めに見ることの限界、などなど、いろんな理由が思いつくので、致し方ないかと、思ったものですが、ちょっと残念ではあります。建築や都市デザイン関係の人で同じようにがっかりした人はけっこういるのではないでしょうか。

 いつも拝見している
サイトで、Google EarthとQTVRを融合させるデモを紹介していたのですが、やはり上空の俯瞰イメージからのVRへの切り替えとなっていて、最初にこのデモを見たときは、切り替えのテクニックには工夫を感じるものの、やや唐突な印象だな、という印象でした。とはいうものの、その後、実際に使ってみると、別ウインドウにジャンプせずにGoogle Earth上でシームレスにVRをぐるぐる見回せるのは面白い体験で、バーチャルリアリティとして考えるとやや物足りないのですが、ぐるぐる見回せるアイコンと考えれば、これはこれでいいのかもしれません。

 写真は有楽町の東京フォーラムをGoogle Earthでみたところです。写真とポリゴンがずれていて、画像から建物が浮いているように見えます。ちょっとおおざっぱですね。年末のWWPではこの場所のイルミネーションを撮影したもので参加したのですが、このときに撮っていた他のVRとWWPの参加作品を合わせて公開します。

東京フォーラム・ガラス棟のインテリアをQTVRで見る
東京フォーラム・光の回廊(WWP参加作品)をQTVRで見る

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