Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

World Wide Panorama Selection

前回のVR作品はWorld Wide PanoramaというQuickTimeVRイベントへの参加作品だったのですが、これが一般公開されているので紹介します。世界中から288の作品が「Transportation」というテーマのもとに出品されましたが、288のパノラマを端から全部見るのは大変なので、個人的に気になったものをピックアッブしてみたので、参考にしていただければと思います。

特に基準を設定して選んだわけではないのですが、結果として、フォトジェニックなもの、建築的に興味深いものばかり選んだような気がします。テーマのせいか、人物が魅力的に表現されている作品が少ないような気がしたのと、博物館に展示された乗り物が多かったのは、ちょっと意外でした。

(下記リンク先のVRは小さい画面サイズですが、画面下の、open Fullscreenをクリックするとフルスクリーンでごらんいただけます)

◆エストニアのコンテナターミナル
たぶん関係者じゃないと行けない場所だと思いますが、こういう滅多に見られない光景には、どうしても反応してしまいます。

◆スロベニアの駅のプラットホーム
パースの消点が気持ちよくて、ピックアップしたのですが、よく見ると、ホームに自転車がたくさん止まっていて、びっくりしました。No Car Dayとのことです。

◆船と飛行機と子供
港に船だけでなく飛行機とかわいい子供まで撮るなんて。

◆白い格納庫
SF的なシーンに反応してしまったのですが、床まで白く光っているっていうのは、何か特別な飛行機なのでしょうか?

◆ストラクチャがすばらしい駅舎の数々
The Hague, the Netherlands
Liège, Belgium
Cologne, Germany
Koeln, Germany
Muenchen-Giesing, Germany

◆ルーマニアの地下鉄駅
不思議な柱のデザイン。

◆カナダの歩行者天国
天然芝まで敷き込んだ歩行者天国。気持ち良さそうです。

◆モスクワのクールな地下鉄駅
タイトルでは疲れてうたたねする男がテーマとなっているみたいですが、クールな駅舎のデザインの方が気になります。

◆オランダの移動サーカス
楽しそうな感じと、なんとなく物悲しい感じ。

◆フランスの路面電車
新旧混在する建物の間を走るモダンな路面電車。

◆船のリフト
36mの高低差をリフトで上下するらしい。実際に動いているシーンを見たい気がします。

◆アイルランドの空港ターミナル
梁が木の集成材のように見えるのですが、そうだとすると日本では防火上むずかしいデザインですね。

◆ブラジルのバスターミナル
乗客を地域特有の悪天候から守るためのガラスチューブ。外には不思議な形態の建造物も見えます。

◆クラッシュ
交通事故に対する問題意識を向上させるための、ポルトガルのプロジェクト。

◆妙に迫力のある馬車
街並とか雰囲気が妙に荒くれた感じに何となく魅かれました。バリって行った事がないのですが、こんな感じなのでしょうか。

◆パチンコ玉VR
パチンコ玉に写る光景を元にVR化しているとのこと。建築模型のインテリアをVR化する事に使えるかもしれない手法。

番外


◆HDRな教会
テーマからははずれているんじゃないかと思うのですが、明暗の調子が気になったのでピックアップ。HDR合成しているのか、補正したのか、記述がないのでわからないのですが、ステンドガラスを表現しながら、同時に内壁を明るく表現していて、絶妙な感じです。

◆クライミング
テーマからはずれているんじゃないかと思うのですが、何となく魅かれた作品。視点が高いので空間の広がりを感じます。

最後に

日本からの参加は全部で16作品。ここでピックアップするよりは、魅力的な作品ばかりで、しかもテーマもあまりかぶってないので、ぜひとも一通り見て楽しんでいただけたらと思います。国別参加者リストはこちら
それと、ブログでこのイベントや自作品について書かれている方もいるので、そちらもどうぞ。

・QTVR Diary
・三州展覧絵図
・QuickTime VR HD Blog
・panorama review



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