Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

建設中の劇場をQTVRで見る



某音楽大学の建設中の劇場を見学させてもらう機会を得たので、さっそくQTVRを撮って参りました。

舞台で見るQTVR(2.6Mb)

舞台上は束立ての上に土台を取付け、仕上げ下地用の合板を貼る段階で、そのための材料が積まれています。足下の配管は舞台上のコンセントや舞台機器などの配線に使うためのもので電気的雑音を拾わないように鉄管となっています。
舞台は非常に大きいサイズで、特に奥行きが深くオペラも可能とのこと。

客席で見るQRVR(2.6Mb)

1400席ほどの規模でメインフロアの上に2層のバルコニーを乗せる、いわゆる馬蹄形のオペラハウスの形式となっています。側壁は特殊な形状をした型枠を使用したコンクリート打放となっていて、音が集中しないように配慮したのか、側壁は馬蹄形(曲線)にせず直線的な設計になっています。後壁以外は反射性の壁なので残響が長めである事が予想できますが、これはオペラ、コンサートを主目的としているからだと思われます。

QTVRについて

HDR処理をしてハイライト、シャドー部分を白トビ、黒つぶれが出ないように調整しています。結果としてコントラストが弱い、あるいは眠たいような印象を受けるかもしれませんが、これは極力、全部見せたいという意図によるものです。コントラストとの兼ね合いは難しい課題ですね。舞台搬入口が白トビしていますが、この部分を描画するにはさらにもう1枚撮る必要があり、今回は時間もないのであきらめました。



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