Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

パノラマ撮影の常識


 複数の画像を貼り合わせるパノラマ写真を撮影する際に注意するべき点として、シャッター、絞り、ホワイトバランス、感度など、設定はすべて同じにする、ということが挙げられます。隣り合う画像の明暗などの調子が違ってしまうと貼り合わせた部分で境界線が生じてしまうからです。・・・と、これまで、この点については常識としてなんの疑いも持っていなかったのですが、ふと、思いついて、設定がバラバラの画像を使って貼り合わせてみました。まあ、先日の手持ち撮影に続いて、「パノラマをどこまで適当に気軽に撮影できるか」がテーマのテスト第二弾と申しましょうか(笑)
 撮影は手持ち水平4枚(未修整)ですが、それぞれシャッター優先で3枚、1段きざみのブラケット撮影をして適当に選んだ画像を基にして、Stitcher Unlimitedでレンダリングしました。確かによく見れば境目がわかるのですが、ライン状の境界線が出るのではなくて適当にブレンドされるので、これもアリかもしれない、そんな気がしました。先日、夕方の日没寸前の撮影では刻々と暗くなる状況下で、ブレさせないためにシャッター優先的に絞りや感度を決めたわけですが、そのような面倒な状況では、いっそプログラム設定で撮影してもいいかもしれません。(まあ、もっとテストが必要でしょうが)
 精度や描写を追求することも大事だと思っていますが、いつも時間や手間をかけて撮影できるとは限らないので、技術や方法に複数の選択肢があることはすごく重要ですね。

撮影設定の異なる画像を貼り合わせてつくったQTVRを見る

blog comments powered by Disqus