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「劇空間を再考せよ」本番篇



劇空間を再考せよ」本番篇をFlashVRで見る
2009716,17日撮影
日本建築学会建築会館

イベントがあったのは7月なので、それから2ヶ月も経ってしまいました。早いものです。前々回で仕込の様子を公開しましたが、今回はテントや道具が完成した様子を公開します。本番篇と書いてますが、本番中の様子ではなく、本番のセッティングの様子です。上演中は見聞きする方に集中したいし、動画もスティルも専門家に頼んだので、何枚かスティルは撮りましたがパノはやめました。

イベントは2日間あり、初日は落語とバウハウスダンスで、2日目が「恋と蒲団」終演後に唐さんを交えてのシンポジウムでした。2日間とも若干の違いはあるもののセッティングはほぼ同じです。

テントのまわりを建具が取り囲んでいるデザイン、ということは前回に書きましたが、今回は空間の使い方についてちょっと書いておきます。
初日は落語とバウハウスダンスでしたが、落語は「恋と蒲団」の舞台セットの前に高座をしつらえて、ダンスは下手側(舞台に向かって左側)にステージをつくりました。ダンスををするには「恋と蒲団」のセットは向いていないということと、ダンスで使用する「棒」が長く天井に当たるので、このようになりました。ですから落語が終わったあと、お客さんはそのまま身体の向きを左に向けてダンスを見るという演出になりました。

2日目は「恋と蒲団」を2回公演、その後シンポジウム。どのくらい客が来るのかが読めなくて、しかも二回公演のあとに、その二回分のお客さんを収容してシンポジウムをするので、ダンスをしたステージ側にもテントを一部開いて、はみ出す形で収容しました。閉じた空間で集中して見る雰囲気ではなくなりましたが、これはこれで、半分野外劇のような体験になったのではないかと思います。演じる役者も緊張し集中した演技とはひと味違う印象になったのではないでしょうか。



唐ゼミはこのイベントあと、Y150の「ヒルサイドにバッタあらわる」、現在は
「下谷万年町物語」の稽古中。こちらもたのしみです。


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