Virtual Architecture | shikano yasushi atelier

「下谷万年町物語」劇団唐ゼミ★



昨年11月の劇団唐ゼミ★の「下谷万年町物語」の舞台をパノラマ
VRで紹介します。

唐ゼミとしても再演の芝居で、前回はかつての100人近いオカマが出演するという伝説の芝居を再演するということでテントも大きく拡張され役者も多くダイナミックな芝居でしたが、今年はテントも昨年よりやや小さく役者も減らしていますが、逆に濃密な芝居に生まれ変わりました。基本的に台本を変えているわけでもないはずですが、役者の理解度が高いのか、分かりやすい芝居になっていました、膨大なセリフの量、3時間の長丁場、セリフのスピードは早く、全力疾走しているはずなのに、それがすべることなくうまく噛み合っている、そんな印象を持ちました。

テントのサイズでいえば、前回は一辺6mのテントと8mのテントを二つ接続してさらに周囲に拡張していましたが、今年は8m角のテントをもとに周囲を拡張するといういつものサイズ、セットについては昨年のものを元にして、一部サイズを小さくしています。通常の舞台の上に、もう一段高い舞台を作っていることも前回と違うところ。舞台の上にさらに舞台を作り建具や押入れ、ちゃぶ台などをスケールダウンすることでミニチュア的で入れ子的な何とも不思議な空間にしています。

劇団唐ゼミ☆「下谷万年町物語」2010のまとめページを開く


場所は浅草花やしきの駐車場、遠くに建設中の新東京タワーのスカイツリーが見えます。借景で見えているのはラブホテルですが、これが下谷の町並みのセットにつながり、まるで舞台美術の一部のようにも見えます。


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